護摩堂(祈祷殿)改修工事


平成18年8月21日 施餓鬼法会の日、護摩堂裏屋根部分から出火しました。おかげさまでボヤですみ大事には至りませんでしたが、皆様に大変なご心配をおかけして申し訳ございませんでした。
荒神堂落慶法会を控え、一年前より法会の成功を祈り毎朝護摩を焚いておりました。一心に拝んでいたのにも関わらず、なぜ火が出たのか・・・少し落ち込みました。しかし、あとの消防署・警察署の調べで火災の原因がわかり、改めて神仏のお加護に合掌いたしました。
出火原因は護摩堂を施工した業者のミスで、排煙ダクトの取り付けが悪く、ダクト自体がはずれていたというのです。よっていつ出火してもおかしくなかった状態だったというのです。一年前よりそのような状態で毎朝護摩を焚いていました。もしも一人の時に出火していたならばどうなっていたか・・・それを考えるとゾッとしました。

8月21日当日は、施餓鬼法会で大勢の人が参拝されていました。施餓鬼法会が終わり、庭で柴燈大護摩を厳修する直前に事が起こったのです。護摩堂では、柴燈護摩の元火にする不動護摩を結衆寺院のお寺さんが焚いていました。その火をいただき、柴燈護摩の壇に火をつける直前に、護摩堂の屋根部分から白煙がもくもくと出だしたのです。その様子を大勢の参拝者が見ておられ、これはただ事ではないということで行事を中断して、参拝者全員で護摩堂内の仏像・仏具を運び出していただきました。たまたま消防車が遅れたという関係もあり、すべてのものを無事に運び出すことができました。
また、本来はお休みするはずであった荒神堂の工事にきていただいている大工さんが来ておられ、機転をきかせて護摩堂の屋根にのぼり水をかけてくださったのです。あと30秒、水をかけるのが遅れていたら出火していたかもしれないとのことでした。
いつ出火していてもおかしくない状態であったにも関わらず、毎朝護摩を焚き続けていた。そのときには出火せずに、大勢の見守る中で出火し、仏像・仏具を運び出すことができた。最小限の被害だけで済ませていただいたということを知ったとき、ゾクゾクとしました。8月21日のあの時刻に出火していなければ、他の日・他の時間ならば大惨事になっていたのです。

施工業者との話し合いも落ち着き、護摩堂の改修工事が始まりました。お正月には間に合いませんが、平成19年1月21日の大祭には間に合う予定で工事を進めていただいております。新しく生まれ変わった護摩堂を是非拝みにいらしてください。

足場で囲われた護摩堂
屋根の葺き替え工事も完了し
問題となった排煙部分の工事にかかる
新しくダクトを取り付ける
今回のダクトは絶対に外に火がもれない
頑丈なものとなった


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